手本引き(てほんびき)は、日本で古くから遊ばれている「究極の心理戦」と言われる博打です。
一言でいうと、「親が選んだ1〜6の数字を、子が当てる」という非常にシンプルなゲームですが、その中身は驚くほど奥が深いです。
1. 使う道具
🔸親(胴師):1から6までの数字が書かれた小さな札(目札)を1セット持ちます。
🔹子(張り師):自分の賭けたい数字を示すための張り札や、ズク(チップ)を持ちます。
2. 基本的な流れ
親が選ぶ:親は背中を丸めるなどして、子に見えないように1〜6の中から「これだ!」と思う数字を1枚だけ選んで手拭い(紙下)に入れます。このとき、親(胴)も札を見ることができませんが、必ず任意で数字を選んで入れています。
子が張る(賭ける):子は親の性格やこれまでの傾向、目つきなどを読み、「親は3を選んだはずだ」と予想して、自分のズク(チップ)を数字の上に置きます。
確認する:親が紙下を開け、札を公開します。当たれば配当がもらえ、外れれば没収です。
張り方(盆常ルール)
盆常では、本札の数字を予想するだけでなく、さまざまな張り方を楽しむことができます。
的中する数字だけでなく、札の配置や組み合わせにも予想を広げられるのが特徴です。

手本引き張り方
スイチ(1点張り)
1つの数字に集中して張る方法です。
挑発的にも見えるため通常は多用しない張り方ですが、盆常ではエンターテイメント。ここぞというときにぜひ!
グニ(2点張り)
2つの数字を選んで張ります。
親の札が読めてきたときに使用し、高い配当を狙います。
どちらかが的中すれば勝利となり、それぞれの配当がつきます。
トマリ八分(3点張り)
3つの数字を組み合わせて予想します。
他の3点張りより配当が均等になるため、2分の1まで絞ったがそこからわからない、というときに。
※ライターやマッチを使用して目印を付けます。
ヤマポン(3点張り)
2枚を種(配当なし)にして、頭の配当を高くする張り方です。
当たりやすさと配当のバランスが魅力です。
ロクサンピン(3点張り)
人気の3点張りです。
慣れてくると駆け引きの幅が広がります。
ソウダイ(4点張り)
4つの数字を対象にした張り方。
配当がつかない種やマイナス配当がありますが、箱張りより頭の配当が高いのが特徴です。
広く予想することで的中率を高めます。
箱張り(4点張り)
複数の数字を組み合わせて囲むように張る方法で、最も多用される張り方です。
始めたばかりや親の傷(クセ)が見えない、などというときに使われます。
初心者にも人気の張り方です。
3. ここが面白い!「心理の読み合い」
手本引きが他のギャンブルと違うのは、「100%人間同士の読み合い」である点です。
親の戦略:例えば「さっきまで1と2を交互に出していたから、次は裏をかいて5を出そう」とか「わざと悩むふりをして4だと思わせよう」といった駆け引きをします。
子の戦略:親の「癖」を見抜こうとします。「この親は負けが込むと大きい数字を出す」といった観察力が試されます。
4. 配当の仕組み(例)
数字を1つだけズバリ当てるのは難しいので、以下のような賭け方があります。
一点張り:1つの数字を狙い撃ち(当たれば配当が大きい)。
二点張り:2つの数字に賭ける(当たりやすいが配当は下がる)。
まとめ
運の要素が強いバカラや、計算が重要なブラックジャックに対し、手本引きは「相手の脳みその中を覗き込むような感覚」を楽しむゲームです。その緊張感から「博打の終着駅(これ以上のスリルはない)」と呼ばれています。
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